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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭
「大丈夫だって。そういうものだって聞いたことがある。でも、それでなんとかならなかったらちゃんと別の方も考えるから」
「別のこと……?」
顔を上げてみると、祐はテーブルの上に置いたクリアファイルから数枚の紙を取り出した。
「うん。それで小春に話したかったことはこれなんだけど」
その紙を渡されてから見てみると意外なものが印刷されていて私は目を大きく見開いて驚く。
「えっ……?これって……。どうして持ってるの……?」
何枚かの紙に印刷されていた内容は物件の情報だった。
賃貸、中古、建売とあるけれど、どの紙に書かれていることも一戸建ての情報で総額や月々の返済額も載っている。
「朝早く仕事を始めて残業がないように終わらせて、帰りに不動産屋へ寄ったんだ。そこでを家を探してるって話をして不動産の情報を色々もらってきた。
小春は冬和を連れて出掛けるのも大変だろうし、このくらいもらってくればどのパターンを選ぶか参考にもなるかなって思って」
「祐……。昨日私が言ったことを考えてくれていたの……?」