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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭



「そりゃあ、小春が悩んでいるんだから考えるだろー?大きな出費になるから今すぐにどうこうできるってわけじゃねーけど……。

今はオレにできることをやって一緒に考えていこうかなって思って。何より小春に元気になってもらいたいっていうか……」



胡坐をかいている祐はポリポリと頭をかいてどこか照れくさそうな表情をしていた。


その態度は夜景の見える観覧車の中で白い桔梗の花束と婚約指輪を渡してプロポーズされた時と似ている。


きっと、今でも私のために良かれと思ってサプライズをする自分が恥ずかしいんだろう。



「この物件を見てみろよ。ここの家だったら広いから冬和も走り回れるだろうし、隣と離れてるからそこまで近所迷惑にはならねーと思う。

あと、ここは小学校と中学校が近くてスーパーも歩いて五分のところにあるからなかなかいいよな」


「うっ、うん……」


「家を買うためのローンを組むのも若い頃からの方がいいらしいみたいだ。転勤ももうないと思うから家に住むのもいいかなって思って。でも小春が賃貸でもいいならオレは賃貸でもいいかな」


「――――待って……。本当に祐はそう考えているの……?」


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