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第1章 捕縛

治夫は立ち上がり「一旦電車を降りましょう。」と声をかけながら彼女の脇の下に腕を入れて立ち上がらせようとした。
「だっ大丈夫です。」と彼女が言う。
俺はまた耳元で「バラすぞ。」と脅した。
彼女は観念したのか何も言わず従った。
「おい。お前も手伝え。」治夫は隣に立っている奴隷に命じた。
「はっはい。」奴隷は治夫と反対側にまわると脇の下に腕を通して彼女が立ち上がるのを手伝った。
３人はホームに下りるとホームに設置されている椅子に彼女を座らせた。
彼女は椅子に座ると肩からかけていたハンドバックを開き中からリモコンを取り出した。
治夫はすかさずそれを彼女から取り上げる。
「返して下さい。」と彼女が必死の形相で治夫を睨む。
治夫がリモコンを返す訳もなく薄笑いを浮かべていると、「お願いしますっ。止めてくださいっ。」今度は懇願する彼女。
「かっ彼女もいっ入れてるんですか。」奴隷が話しかけてきた。
「そうだよ。お前と同じだな。」と治夫が振り返ると、奴隷は足をガタガタ震わせながらもなんとか耐えて立っていて驚いた表情を見せていた。
治夫は彼女から奪ったリモコンでローターのスイッチを切った。
二人の女性は安堵の表情を見せた。
「お前は帰っていいよ。」治夫は奴隷に命じる。
「えっ。これから日曜日いっぱいまで調教とおっしゃっていましたが。」
「俺はコイツに話がある。」と彼女の方を振り返る。
「はい。わかりました。ご主人様。私の調教もどうか忘れないで下さい。」
「わかってるよ。お前は俺の奴隷だ。また今度調教してやるからな。」
「はい。よろしくお願いします。それでは失礼します。」奴隷は頭を下げて立ち去っていった。
「さて。お前は俺についてこい。」
「なんで私が。。。」と言い終わらないうちに治夫はまたリモコンでローターを最大で動かした。
「あっ。」彼女は声を漏らしてうつむいた。
「バラされたいのか。」治夫はまた彼女を脅した。
睨む彼女に「お前は捕まったんだ。観念しろ。」と言い放った。