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第1章 捕縛

治夫は「靴を履いてついてこい。」と由里に命じると車を降りていく。
由里は「はい。」と答えると靴を履き治夫について車を降りてきた。
真っ暗闇の中、治夫は懐中電灯を持ち屋敷の玄関の引き戸をガラガラと開けて中に入っていくと裸電球のスイッチを押した。
由里も治夫の後について入ってくる。
治夫は後ろを振り返ると「これからお前はここに収監される。期間はお前次第だ。」と告げると引き戸を閉じて内側から鍵をかけた。
「はい。」由里は短くそう答えた。
治夫は靴を脱ぎ玄関を上がる。
由里も治夫にならい靴を脱ぎ玄関をあがった。
治夫は玄関を上がると用意してあったカゴを持ち上げて、玄関を上がってくる由里に突き付け「ここでこれに着替えろ。その洋服はこのカゴに入れろ。」と命じた。
「はい。」と答えて由里は受け取ったカゴを足元に置き服を脱ぎ始めた。
服を脱いで下着をつけたまま治夫が渡した長襦袢を着ようとする由里に治夫は「下着も脱ぐんだよ。」と怒鳴る。
「はっはい。」由里は手にした長襦袢を１度カゴに戻すとブラジャーとパンティを脱いだ。
由里は再び長襦袢を手に取るとそれを身にまとった。
由里は長襦袢を手に取った時、手が震えていた。
色はちょっと青みがかったグレーという感じ。
暫く誰も袖を通していないと思われる長襦袢は埃の臭いがした。
何度となく妄想の中で着せられたものを今現実に袖を通している。
その事実だけで由里の股間に熱いものが込み上げてきた。
下着を脱げと言われたところからジワジワ興奮が込み上げてきていた由里は長襦袢を身に付けた頃にはガタガタ足が震える程興奮していた。
治夫は由里が着終わると麻縄を手に持って「縛るぞ。」と声をかけた。
「はっはい。」由里の声が震えている。
「なんだ。怖いのか。震えてるじゃないか。」
由里はうつむいたまま何も答えなかった。
治夫は「まあいい。縛るから向こうを向いて手を後ろにまわせ。」と命じた。