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女囚
第3章 処刑
殺されたい私と殺したい彼。
2人は出会ってしまった。
もう後にはひけない。
私の人生は後何時間で終わるのかな。と思うだけで興奮が高まっていく。
この人のご機嫌をとらないと。
最後まで続けて貰わないと。
そして私は。
由里は決心を固めた。
「今度はタテに大の字にしてやるからこっちに来い。」と由里をさっき吊っていた竹の所に呼ぶ。
「はっはい。」と答えるとヨロヨロしながら由里がやって来る。
治夫は2個の伊豆石を持ってきて竹の下に置いていた。
そしてハンドルを回して竹を下ろす。
やってきた由里に「そこにうつ伏せに寝ろ。」と命じる。
由里は足が竹に縛れる様にうつ伏せで横になり足を大きく開いた。
「わかってるじゃないか。」
「はい。逆さに吊られたいと思いまして。」
「そうか。かなりの変態だな。」
「はい。私は変態マゾで御座います。どうか遠慮せず拷問して下さい。それが私の望みで御座います。ご主人様。」
「いいな。やっと素直になったな。俺の望みはお前を苦しめる事だ。遠慮する訳ないだろ。」
「ボロボロにして下さい。よろしくお願いします。」
治夫は由里の足を竹にしっかり縛り付けるとハンドルを回して竹を上げ始めた。
由里は床を引きずられながら足から吊り上げられていく。
やがて手も床に届かない高さまで吊られてしまう。
「あっ。」と由里が声を漏らす。
「なんだ。吊られただけで感じてるのか。」
「はい。私は変態ですから。」
「さっき俺をご主人様と呼んだがお前は俺の奴隷じゃないぞ。」由里の手に縄を縛り付けながら治夫が言う。
「はい。わかってます。私はご主人様に捕らえられた囚人で御座います。私の運命はご主人様次第で御座います。私に逆らう権利は一切御座いません。」
「よくわかってるじゃないか。」治夫は手に縛り付けた縄を持ってきた伊豆石のフックに通すと引き絞る。
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