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第3章 処刑

そして由里が足から水面に出て来て頭が現れると再び水車を止めた。
逆さに吊られ激しく咳き込む由里。
「どうだ。苦しいか。」治夫はニヤつきながら由里に話しかける。
由里は激しく咳き込み答えるどころではなかった。
治夫はまた水車を動かす。
そして今度は下半身が水面に出た所で水車を止めた。
逆さに吊られ水に沈められた由里は空気を求めてもがく。
治夫はその姿をまた由里の携帯で写真を撮り投稿する。
そして水車を再び動かした。
サイトにはメッセージが返ってきていた。
「私も拷問してくださるでしょうか。ご主人様は貴女の大切な人ではないのですか。彼氏とかでは。」とメッセージにはあった。
「ご主人様は彼氏ではありませんよ。それに私は主従関係を結んだ奴隷でもありません。私はご主人様に捕らえられた女囚に過ぎないのです。私の運命はご主人様が握っています。私が今生きているのはご主人様の計らいがあってこそなのです。」と治夫は返信した。
由里はその間水車に翻弄され続けていた。
治夫は由里が拘束した場所に達すると水車を止めた。
由里は激しく咳き込み続けていた。
治夫は桟橋の板を再びかけると由里の拘束を解いた。
桟橋からフラフラ岸に上がると由里はその場で座り込み地面に倒れ込んでしまった。
「なに寝転がってる。」治夫が由里の脇腹を蹴り上げる。
「うっ。」と呻き脇腹を抑え丸くなる由里。
「立て。」命じる治夫。
「はい。」弱々しく答えると由里はフラフラ立ち上がった。
「ほら。戻るぞ。それとも埋められたいか。」と由里を小突く治夫。
由里はたたらを踏みながら歩き始めた。
由里の身体は横になった結果、泥だらけになっていた。
「こんなに身体を汚しやがって。」と治夫。
中に戻ってくると治夫は縄を持ち由里の背後にまわると腕を掴み後ろに捻じ上げて後ろ手縛りにしていく。
昨日よりきつく縛られた由里の腕は鬱血し紫色に肌が変色し始めた。