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幼馴染と、そして先生と
第19章 幼馴染と先生、どっちを選ぶ?
 空き教室に呼び出され、二人はしっとりとした空間の中にいる。
「あ、あの、先生、何か用ですか?」
「ちょっとね。有田君。実はね、有田君は清野さんと一緒になるべきだと思う」
「え?」
「つまり、私なんかと一緒にいるよりも、清野さんの方が歳も同じだし、一緒にいて楽しいでしょ? 私はもうおばさんだし、あまり有田君を引っ張るのもよくないと思って、身を引こうと思うの」
 その告白は、和義を奈落の底へ突き落した。
 折角、ここまで親密になったのに、その関係が絶たれてしまう。それは堪らない恐怖であった。何とかして、美香子を説得したい、そんな思いに駆られる。
「せ、先生、お、俺、先生が好きです」
「ありがとう。私もあなたのことが好きよ」
「なら、どうして離れるなんて言うんですか」
「あなたは清野さんをどう思っているの?」
「ゆ、由美ですか。もちろん、好きですよ。一緒にいたいと思ってます。だけど、先生とも一緒にいたい。俺は二人がいないと駄目なんです。父親を喪い、先生や由美は俺を救ってくれました。だから、このまま俺のそばにいてください。離れるなんて言わないでください」
「有田君……」
 正直、美香子も迷っていたのである。
 和義を励ますつもりで、彼に接触したのであるが、いつの間にか彼に惹かれつつある。できるのであれば、離れたくはないと感じていた。けれど、それでは和義のためにならないような気もしている。
 和義は、もっと歳が近い由美のような女の子と一緒にいた方が、幸せになれるのではないかと思ってしまうのである。
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