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微妙なお年頃
第2章 ああ、良き女子友よ
「リフォーム会社ってさ、いろんな業者の出入りがあるじゃない?おまけに男ばっかり!
工事のにいちゃんとか、やっぱ体つきがいいのよねぇ。特に若いのは…!
いいわよぉ!見てるだけでも…いやぁだぁ!もう!」
そう言って一人で盛り上がり一人で赤くなっている文子に斜めに視線を差す。
「いやだって何がよ?文子、なんか想像してない?よからぬ事!」
わざとカラカラと音を立ててティースプーンでコーヒーをかき回す。
「そりゃねぇ、その場にいれば考えちゃうわよ、う・わ・き!
だってさぁ、まだまだ枯れる歳じゃないのに旦那ったらさ、
こっちからせっかく手出してやってるのに無視って感じだし。
そんな夜を過ごした次の日によ、ハリのある筋肉なんて見せられてごらんよ!」
「へぇ、そんなんもん?」
コズエは、そういう気持ちをわかったふりをしたが、実は全くわかっていなかった。
だって、夫以外の男の生々しい身体なんか、じっくり見る機会なんてないもの・・
「コズエも働きに出てみたら?家庭の外にはいろんな楽しみや誘惑があるわよぉ」
これでもかと外の世界へと熱心に勧誘する文子だったが、
どうやらそれだけではなさそうだった。意味ありげな視線を投げかけてきて、
話の続きを促してほしい態度が見え見えだ。
・・仕方ない、のっかってやるか・・
一応身を乗り出して、興味があるそぶりを見せながら聞いてみた。