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微妙なお年頃
第4章 ・・こない
「もちろんよ。彼に個人レッスンしてもらうようになって半年、体、柔らかくなったわよ。
 最初は筋肉痛ひどかったけど、今じゃちゃんと彼についていけるわ。
 スポーツクラブのトレーニングと彼から受ける個人トレーニングで
 ますます身体が若返っちゃった!」
得意になって喋った後で、急激に恥ずかしくなった。
自分の頭の中でも拓哉と交わる姿が思い出されたから。
しなやかな彼の動きに合わせて揺れる、裸の自分。
初めの頃はそのぎこちなさに焦りと恥ずかしさと諦め感でいっぱいだった。でも今では・・
足も上がるし背中も反れるし、大胆なポーズもいける・・
「ちょっと、これ以上は止めとこうよ!あれこれ想像したくなるでしょ、
 ただのエロいおばはんになっちゃうからさ」
「なによ、コズエから言い出したんじゃない!でも・・
 確かに想像しちゃうから、アンタの・・いやっ!ほんとにエロババアだ!」
文子は高らかに笑い声をあげながら、店員に向かって手を上げる。
ビールはとっくにカラになり、次のビールと、そしてメニューをめくりながら
次々と料理の名前を読み上げる。
 大きな一区切りをつけ、すぐに運ばれてきた2杯目のビールに口をつけてから、
落ち着きを取り戻した文子が聞いてきた。
「ところでさ、ちゃんと使ってるよね?」

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