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揺れる世界の秘め事
第18章 お風呂でゆったり?
冷静じゃない私は少し前からの彼の不自然な笑みに気づくことすらできなかったわけで……。
脱衣所でするすると先ほど着た服を脱ぎ、洗面台の鏡に上半身を映す。

「…っわぁ……い、何時の間に…?」

鏡に映された自分の肌、首はまぁお昼に自分からねだったとはいえ…胸から下のいたるところに数え切れないほどのキスマークが見え、ピシッと身体が固まる。
この調子だと自分では見えない場所にもされているかもしれない…と彼の所有欲やら独占欲やらを改めて感じ、苦笑しつつも嬉しさも湧き上がる。
…昨日からの気絶しそうなほどの…いや、気絶するほどの激しい事情を思い返すとすぐに赤面しそうになって慌てて意識を別の方向へ切り替える。
お風呂場へ入り、熱いシャワーを浴びていると、キィ…と小さな音が水音にかき消されつつ聞こえた気がする。

「…?」

気のせいかな、と思い目を瞑って顔にシャワーを浴びていたが、空気がひんやりとしたのが気になり扉の方へ視線を向ける。

「………ひゃぁぁっ!?」
そこには全裸の純平くんが薄い笑みを浮かべ立っていた。
「ん、本当にシャワーで終わらせる気だった?」

私の叫び声なんてお構い無しに普段どおりの声音で返されて「うん、まぁ…帰る予定だし…」とこちらも素で返してしまう。
すると苦笑しながら腰を抱え湯船に足から入れられてしまう。

「わぁっ…ちょっ…っというか、なんで純平くんも入ってきたの?」

じんわりとあったかい湯船につかると抵抗など無駄に等しく。さらには立ち上がるわけにもいかないので大人しく身体を浴槽に押し付け隠しながら聞く。
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