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揺れる世界の秘め事
第2章 満員電車
ブラをはずされ、窮屈そうにしていた胸がシャツ越しでも大きく主張する。
シャツの中に忍び込まれた手が直に胸へ触れる。
「…っ…は…」

優しく揉みしだかれ、まるで可愛がられているような錯覚に陥る。
するすると細く長い男の指が突起へ向かい、身体が期待に甘くふるえる。
(や…やだ…なんで、私…)
まるでその男の手を受け入れたように、身体が反応する事に頭がついていかず混乱している私に男からの甘く強烈な快感が突然襲ってくる。
「っ…んぅっ!」
身体を電流がかけていった。
摘ままれた両胸の突起からの刺激に子宮が脈打つ。
(…う…そ、ただ摘ままれただけなのに……)

そのまま痴漢の指は乳首をこねまわし、さすり、つまみ上げ、胸全体をもみしだき、私の身体を弄び続けた。

しかし強弱をつけたり触れたり触れなかったりを繰り返され、身体が切なくなっていく。
一度押し寄せた快感の波が引く事もなく、高められた身体の熱はそのままに深い絶頂も迎えられない。
心は羞恥心に悲鳴を上げているのに、身体はもっと強い快感を貪欲に求めてしまう。
バラバラの心と身体を全てわかりきっているような男の絶え間ない愛撫はまだ終わる気配が見えず脳がおかしくなってしまう…

(…あれからどのくらい経ったの…?
…イきたいのにいけなくて…なんだか…身体が、切なくて…おかしくなりそう…!)

誰かに見つかってしまったら…?
もしかしたら、もうすでに誰かにこんな姿を見られているかもしれない。
もう、私はそんな事を気にする余裕も無いほど、性への欲が大きくなっていた。

(…ど…しよ…)
なんとかしてほしい…
もっと、強く、触って欲しい…
もっと深く感じたい…
もう、おかしくなってしまう…
なんとか、しなきゃ壊れちゃう…っ

その時男を掴んでいるだけの片方の腕が視界に入った。
これで…自分でしたら…?

ゴクリと生唾を飲み、そろそろと右腕を下半身に伸ばしていく。
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