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揺れる世界の秘め事
第2章 満員電車
スーツのスカートを少しだけまくり、ストッキング越しのショーツを右手の人差し指と中指でそっとなぞる。
「ぁ……っ…」
(ゃ……きもち…ぃ…)
両胸を弄られながら自分で触る…
そんな非常識も脳が痺れた情況じゃ甘美な誘惑にしか思えない。
恥ずかしさすらもスパイスになってしまった私は少しだけ震える指でスジを前後になぞり、一番敏感な芽をコツンコツンとつつく。
ぞくんぞくんと押し寄せてくる波に身を任せようとした時……
『えー…次はー○○駅ー…』
目的の駅のアナウンスが響く。
(う…そ……こんな所で…)
熱に浮かされた頭が真っ白になってしまう。
背後の男、つまり痴漢が息を吐く。
「…残念…また夜にね…」
耳元で笑いながら囁く声に呆然としていると、男は乱れたままの私の服をささっと整え、私の背中を押す。
私が正気に戻った時には私は改札への階段の手前に立っていて、
もちろん電車の男は居なかった。
もしかしたらあれは悪い夢だったんじゃ…と思い込もうとする私の身体はまだ、
甘くうずいたままだった…。
その後落ち着いてから痴漢の言葉をよくよく考えると
一時間に何本も来る電車の中で、
そしていくつもの車両のなかで、
さらには大勢の人の中で
私を見つけ、朝の続きを…つまりまた痴漢をするということだ。
そんな事はありえない。
そう思いながらも体がぞくん、と重く疼いてしまった。
「ぁ……っ…」
(ゃ……きもち…ぃ…)
両胸を弄られながら自分で触る…
そんな非常識も脳が痺れた情況じゃ甘美な誘惑にしか思えない。
恥ずかしさすらもスパイスになってしまった私は少しだけ震える指でスジを前後になぞり、一番敏感な芽をコツンコツンとつつく。
ぞくんぞくんと押し寄せてくる波に身を任せようとした時……
『えー…次はー○○駅ー…』
目的の駅のアナウンスが響く。
(う…そ……こんな所で…)
熱に浮かされた頭が真っ白になってしまう。
背後の男、つまり痴漢が息を吐く。
「…残念…また夜にね…」
耳元で笑いながら囁く声に呆然としていると、男は乱れたままの私の服をささっと整え、私の背中を押す。
私が正気に戻った時には私は改札への階段の手前に立っていて、
もちろん電車の男は居なかった。
もしかしたらあれは悪い夢だったんじゃ…と思い込もうとする私の身体はまだ、
甘くうずいたままだった…。
その後落ち着いてから痴漢の言葉をよくよく考えると
一時間に何本も来る電車の中で、
そしていくつもの車両のなかで、
さらには大勢の人の中で
私を見つけ、朝の続きを…つまりまた痴漢をするということだ。
そんな事はありえない。
そう思いながらも体がぞくん、と重く疼いてしまった。