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揺れる世界の秘め事
第12章 家まで、待てない…
そんな幸せいっぱいの脳内に、
ちらりと浮かんできた、
高校生の自分と、その彼氏の姿。
「ね…あの、ね…」
「ん…?」
ふと、伝えたいと思った。
私の過去に一人だけ居た、彼氏の事を。
「あの……気分、削がれるかも、
だけど…でも、聞いて欲しい、事…あるの」
不安そうに上目遣いで見つめると、優しく頭を撫でながらうなづいてくれた。
「うん?…麻美さんの事?」
「ん…私、経験、無いわけじゃなくて、や、でも、ある訳でもなくて…っ」
「…いいよ、続けて」
なんて説明するべきかがわからなくて、
頭の中がまとまってない。
そんな私の姿を察してゆっくりと頷いてくれる。
苦い思い出でもあり、
リカに本気で怒られて、心配された話。
「高校の時、付き合ってた人に…一回、したというか…されたというかで…」
「それって、アレの事、だよな?セッ」
「わぁぁっ…そ、う。なんだ、けど…」
学校という健全なところで話す内容じゃなくて慌てて口を塞いだが、視線が優しく続きを促す。
「あの、その時、ただただ…痛くて…濡れなくて…せ、性行為が、ちょっと怖かったの」
そう呟くと有馬君がサァァ…っと顔色が悪くなる
「なんだよ、それ…俺最低じゃん!!」
口を震わせながらこちらを見つめる有馬君を見つめながら首を振る。
「でも、ね?まぁ…私にも欲はあるから、何年も前のことだしさ、もう、平気で。
でも、男性にあれからされてなかったから…有馬君に…電車で触られたときとかに、身体がそういう行為を受け入れてて、よかったなぁ…って思うし…その…キスとかでこうなっちゃうんだから…有馬君のも……受け入れられるかな…って……」
どんどん自分が何言ってるかわけがわからなくなってしまって混乱する。
顔が熱くて手のひらでパタパタと扇いでいると、有馬君が「ヤバイ」と一言呟いた。
「俺…今スゲェ麻美さんを抱きたい。さっきよりももっと」
「……ん」
私の事をまっすぐに見つめながら、そう言った彼に、こくんと頷く。
ちらりと浮かんできた、
高校生の自分と、その彼氏の姿。
「ね…あの、ね…」
「ん…?」
ふと、伝えたいと思った。
私の過去に一人だけ居た、彼氏の事を。
「あの……気分、削がれるかも、
だけど…でも、聞いて欲しい、事…あるの」
不安そうに上目遣いで見つめると、優しく頭を撫でながらうなづいてくれた。
「うん?…麻美さんの事?」
「ん…私、経験、無いわけじゃなくて、や、でも、ある訳でもなくて…っ」
「…いいよ、続けて」
なんて説明するべきかがわからなくて、
頭の中がまとまってない。
そんな私の姿を察してゆっくりと頷いてくれる。
苦い思い出でもあり、
リカに本気で怒られて、心配された話。
「高校の時、付き合ってた人に…一回、したというか…されたというかで…」
「それって、アレの事、だよな?セッ」
「わぁぁっ…そ、う。なんだ、けど…」
学校という健全なところで話す内容じゃなくて慌てて口を塞いだが、視線が優しく続きを促す。
「あの、その時、ただただ…痛くて…濡れなくて…せ、性行為が、ちょっと怖かったの」
そう呟くと有馬君がサァァ…っと顔色が悪くなる
「なんだよ、それ…俺最低じゃん!!」
口を震わせながらこちらを見つめる有馬君を見つめながら首を振る。
「でも、ね?まぁ…私にも欲はあるから、何年も前のことだしさ、もう、平気で。
でも、男性にあれからされてなかったから…有馬君に…電車で触られたときとかに、身体がそういう行為を受け入れてて、よかったなぁ…って思うし…その…キスとかでこうなっちゃうんだから…有馬君のも……受け入れられるかな…って……」
どんどん自分が何言ってるかわけがわからなくなってしまって混乱する。
顔が熱くて手のひらでパタパタと扇いでいると、有馬君が「ヤバイ」と一言呟いた。
「俺…今スゲェ麻美さんを抱きたい。さっきよりももっと」
「……ん」
私の事をまっすぐに見つめながら、そう言った彼に、こくんと頷く。