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揺れる世界の秘め事
第12章 家まで、待てない…
「ん…っ」

予想外だったのか少しだけバランスを崩して唇が重なる。しかし驚いた顔も一瞬だけで余裕を取り戻し私の唇に舌を割り込ませる。

ゆっくり、じわじわとした優しくて、焦らすようなくちづけに気持ちよさともどかしさが混ざる。

少しだけ体勢を整えた有馬君が唇を重ねたまま服の中へ手が忍び込んでくる。
わき腹あたりを触れるか触れないかの距離で撫でてからつつぅ…とブラまでなぞっていく。

「んんぅっ」
ビクッと跳ね、唇を離した私を見て薄く笑い、
ブラの上から胸を揉みしだく。

「ぁ…ッ」
ブラ越しでもわかるほどに硬くなった頂のまわりを優しくなぞられる。キスだけで高いところまで昇っていた身体が甘く痺れていく。
服をまくられて、片方の突起を布越しに甘ガミされ、反対をギュっと摘まれる。
「…ひっ…ァ…ッ」
ビクンと大きく震える。
突然の強い刺激に目がチカチカする。

「麻美さん…もうココだけでいけるもんな?」
クスリと笑われて恥ずかしさに両腕で顔を隠そうとする。しかしその行動も予想済みで先に両手首を片手で捕まえられる。

「顔隠すなよ?麻美さんの顔やっと見てできんのに」
すこしおどけて言う彼の顔を見れない。
「……だって、…私の身体、変よ…キスだけとか…胸だけとか……」

真っ赤な顔で、潤んだ瞳で、そっぽを向く。
こんな身体、知らないもの。
そう呟くと有馬君がククッと笑う。
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