この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
揺れる世界の秘め事
第3章 気だるい肢体~オフィスにて~


「……はぁ」
本日何度目かのため息をつく。

仕事中なのに意識がそれてしまう。
それもこれも朝の…あの出来事の…
「あれ、センパイどうかしました?」
「ん……うん、ちょっとね…」
給湯室でコーヒーをカップに注いでると
コーヒーを飲みに来たらしい、少し濃い茶色の髪と瞳の男性がテーブルに腰をかけながら首をかしげて見つめていた。
確か名前は…有馬純平君…だった、かな。
今年入社した高卒の新入社員で社内でも男友達が多く、女性にも人気があった気がする。
身長は180手前くらいでイタズラっぽい笑顔が特徴。

そんな彼に苦い笑みを浮かべ『とりあえず降りなさい』と口にする。

「今日体調悪いの?」
コーヒーの紙コップをくるくるまわしている姿に、幼さが残っている。
心配そうにしてくれるのはありがたいけど……

「こら…敬語は?…でも、心配してくれてありがとうね」
「んー」と軽い返事をする有馬君に薄く笑って席を外す。

もう身体の疼きはおさまっている。
が……集中が途切れてしまう。
あの男が誰なのか…
どこから、いつから目をつけられていたのか…

あちらは私を知っているのか…
不安で悪いことばかり考えてしまう。

このままじゃ駄目だ。
仕事に影響がでてしまう。
…後輩に心配されるのも悔しい。

ぐいっとブラックコーヒーを飲み干し苦さに顔が歪みかける。
それをこらえ、気持ちを入れ換える
「………よし」
一言呟いてから自分のスペースに戻り、仕事を再開する。
/112ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ