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揺れる世界の秘め事
第15章 幸せな朝
少ししてから純平くんの腕がガウンの中に入ろうとしたので慌てて唇を離して止める。

「んッ…ぷぁ、ちょ、ちょっとまって純平くん!」
「オハヨ、麻美さん?」

清清しいほどさわやかな笑みで言われて一瞬固まる。

「お、おはよう…純平くん。って、ダメよ?私シャワー浴びてきちゃったし」

それに朝だし…と恥ずかしそうに言うと不満げな視線を向けられる。

「えー、先浴びたの?つか俺誘ったの麻美さんだろ?」

誘ってない…と言いたい所だけど…キス、しちゃったしなぁ…
反論もできず少し複雑な顔をしているとため息まじりに離れていく。

「まぁ、仕方ねぇか。さすがに朝からがっつくのもなぁ…」

ポリポリと頭を掻いて、俺もシャワー行ってくるとお風呂場へ向かっていく。

純平くんがシャワー中に慌てて服を着替える。
体のだるさや下腹部の独特な違和感を感じながら今日が休みでよかったとホッとすると、緊張から解放されたお腹も鳴き出す。
昨日の夜もご飯食べないで一晩中行為をしたわけで…さすがに限界を感じホテルのメニューを適当に頼む。

食べ物が届いて、少ししたら純平くんがシャワーから出てきた。

「ん、イイにおい」

ガウンを羽織ってバスタオルで頭をガシガシと拭いている純平くんに振り向いて

「頼んだの。食べよ?」
と笑顔を向ける。
「おう。美味そう」
向かいのテーブルに座って他愛の無い話をしながらご飯を食べる。

「あぁ、今日休みだったんだよね、朝ちょっと焦った…」
ふと思い出して口にするとニヤリと笑われる。

「麻美さん持ちかえれたらラッキーって思ってたしな~?アフターケアもバッチリだから」
そうおどけられて真っ赤になった私は「そ、そう」と気の無いフリをするのが精一杯。
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