この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
揺れる世界の秘め事
第16章 お出かけデート

「……って、ここ?」

足を止めた純平くんが指差したお店を見て固まる。
おしゃれ関係に疎い私でも聞いた事のある洋服店。
近々二店舗目を開くなんて噂のある、逆に言うと本店舗とインターネットのみで爆発的な人気を出しているお店。

「…わぁ…」

純平くんに連れられて入ってみると、女性なら一度は憧れるようなお姫様のような服から、少しセクシー、かっこいいといった服もあって。もちろんレディースだけじゃなくてメンズもたくさんある。服の天国か。なんて本気で思ってしまう。

「ふふ、麻美さんすげぇ嬉しそう」
「だ、だって!すごいよ!一度は憧れるような服だらけだよ!」

子供みたいにはしゃいでる私を見て純平くんが面白そうに笑う。

「じゃぁ、俺が選んじゃってもいい?」

にっこり笑った純平くんの瞳に一瞬何かを見た気がしたけど、すぐにこくこくと頷く。
これだけ服があると目移りしちゃう。どれも全部素敵だし、純平くんの気に入ってる理由もすごくわかる。

「いらっしゃいませ、気に入ったものはありますか?」
あっちこっちをキョロキョロしていると、後ろから優しい声をかけられる。
くるりと振り返ってお兄さんを見る。
歳は…高校生くらいに見える。黒髪にいくつか赤いメッシュの入った男性。身長は170ないくらい、少し垂れ目で深い青の瞳。カッコイイというよりキレイ、もしくは可愛いという印象の方が強そうかな、なんてぼぅっと見惚れていると目の前の男性が首をかしげる。

「あの?」
「あ、あぁ、すいません。素敵なお洋服ばかりではしゃいじゃって」

少し恥ずかしくて俯くとやわらかい笑顔を向けられる。

「ありがとうございます。そう言ってもらえると服も喜びます」

その言葉にあれ、と思った。
なんだかその言い方だとこの人が作ったような感じがするから。
/112ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ