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揺れる世界の秘め事
第16章 お出かけデート
あの、と声をかける前に純平くんが近づいてくる。
「よぉ、モミジ」
私の両肩を軽く掴んで男性と距離を作り、声をかける。
「ん…?…あぁ!ジュンじゃん!」
一瞬誰か認識できなかったみたいで眉を寄せてから、純平くんに気付いた。
…ああ、高校時代の友人なのかな?
「その反応何度目だよモミジ」
けたけたと笑う純平くんをみてモミジと呼ばれた人は苦笑する。
「いや、悪い。何度見ても違和感あってね。今日はどうした?」
「ん、あぁ、服選び」
とにやりと笑ってからぽすんと純平くんに背中が当たる。
それを見てモミジさんが少し訝しげな顔をする。
「え、何、ジュンのなの?」
「そ。俺の彼女」
キッパリ言われて頬が熱くなる。
「えー、本当に?すげぇ可愛いしいいなって思ったのになぁ…」
「まじか、やめろ。俺のだから、まじで」
急に焦りだした純平くんを見てクスクスモミジさんが
「わかったよ」と笑う。
「えっと、ジュンの高校時代の友人でここのオーナーやってます。日高紅葉って言います。あだ名はモミジだけどコウヨウね?」
かわいい笑顔に少しドキっとする。
「あ、えっと藤木麻美です。純平くんと同じ会社の一応先輩です」
一応ですけどね?ともう一度言って笑うとモミジさんも笑う。
「へぇ、じゃぁ年上?かわいい顔ですよね、同い年か年下だと思ってました」
「あ、ありがとうございます」
可愛い顔の人に可愛いって言われた…!
「つーか二人の世界入ってんなし…」
ぶすっとした不機嫌な声が後ろから聞こえてはっとする。
上を向くと純平くんがむっとした顔してる。
「これくらいで妬くなよジュン、中学生か」
くすくすと純平くんをモミジさんが笑うと
「うっせぇ」と純平くんが呟く。
「よぉ、モミジ」
私の両肩を軽く掴んで男性と距離を作り、声をかける。
「ん…?…あぁ!ジュンじゃん!」
一瞬誰か認識できなかったみたいで眉を寄せてから、純平くんに気付いた。
…ああ、高校時代の友人なのかな?
「その反応何度目だよモミジ」
けたけたと笑う純平くんをみてモミジと呼ばれた人は苦笑する。
「いや、悪い。何度見ても違和感あってね。今日はどうした?」
「ん、あぁ、服選び」
とにやりと笑ってからぽすんと純平くんに背中が当たる。
それを見てモミジさんが少し訝しげな顔をする。
「え、何、ジュンのなの?」
「そ。俺の彼女」
キッパリ言われて頬が熱くなる。
「えー、本当に?すげぇ可愛いしいいなって思ったのになぁ…」
「まじか、やめろ。俺のだから、まじで」
急に焦りだした純平くんを見てクスクスモミジさんが
「わかったよ」と笑う。
「えっと、ジュンの高校時代の友人でここのオーナーやってます。日高紅葉って言います。あだ名はモミジだけどコウヨウね?」
かわいい笑顔に少しドキっとする。
「あ、えっと藤木麻美です。純平くんと同じ会社の一応先輩です」
一応ですけどね?ともう一度言って笑うとモミジさんも笑う。
「へぇ、じゃぁ年上?かわいい顔ですよね、同い年か年下だと思ってました」
「あ、ありがとうございます」
可愛い顔の人に可愛いって言われた…!
「つーか二人の世界入ってんなし…」
ぶすっとした不機嫌な声が後ろから聞こえてはっとする。
上を向くと純平くんがむっとした顔してる。
「これくらいで妬くなよジュン、中学生か」
くすくすと純平くんをモミジさんが笑うと
「うっせぇ」と純平くんが呟く。