この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
揺れる世界の秘め事
第16章 お出かけデート
あの、と声をかける前に純平くんが近づいてくる。
「よぉ、モミジ」

私の両肩を軽く掴んで男性と距離を作り、声をかける。
「ん…?…あぁ!ジュンじゃん!」

一瞬誰か認識できなかったみたいで眉を寄せてから、純平くんに気付いた。
…ああ、高校時代の友人なのかな?

「その反応何度目だよモミジ」
けたけたと笑う純平くんをみてモミジと呼ばれた人は苦笑する。

「いや、悪い。何度見ても違和感あってね。今日はどうした?」
「ん、あぁ、服選び」

とにやりと笑ってからぽすんと純平くんに背中が当たる。
それを見てモミジさんが少し訝しげな顔をする。

「え、何、ジュンのなの?」
「そ。俺の彼女」

キッパリ言われて頬が熱くなる。

「えー、本当に?すげぇ可愛いしいいなって思ったのになぁ…」
「まじか、やめろ。俺のだから、まじで」

急に焦りだした純平くんを見てクスクスモミジさんが
「わかったよ」と笑う。

「えっと、ジュンの高校時代の友人でここのオーナーやってます。日高紅葉って言います。あだ名はモミジだけどコウヨウね?」

かわいい笑顔に少しドキっとする。

「あ、えっと藤木麻美です。純平くんと同じ会社の一応先輩です」

一応ですけどね?ともう一度言って笑うとモミジさんも笑う。

「へぇ、じゃぁ年上?かわいい顔ですよね、同い年か年下だと思ってました」
「あ、ありがとうございます」

可愛い顔の人に可愛いって言われた…!
「つーか二人の世界入ってんなし…」

ぶすっとした不機嫌な声が後ろから聞こえてはっとする。
上を向くと純平くんがむっとした顔してる。

「これくらいで妬くなよジュン、中学生か」
くすくすと純平くんをモミジさんが笑うと
「うっせぇ」と純平くんが呟く。
/112ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ