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揺れる世界の秘め事
第16章 お出かけデート
「ああ、そうだ…純平くん今香水持ってる?」
純平くんのいつも使ってる甘い匂いの香水。

私は基本香水使わないけど、抱きしめられた時とかに移った紅葉くんの移り香が気になる。

「…まぁ…あるけど」
ジャケットの内側から香水をいれるアドマイザーを取り出して私に見せる。

「ん、ちょっと貸して?」
どうかな、と思いながら聞くと素直に渡してくれた。
「ちょっとまってて」と笑って化粧室へ向かう。

化粧室で純平くんに借りたアドマイザーのキャップを開いて、香水を身体に降らす。

「…んっ」
振りまいた香りにクラクラする。好きな人の香りが自分の体を包む。

……ちょっと、イイかも…

ぶるりと肩を震わせてから席に戻る。

「…ん、ありがとう」
ちょっとどころじゃなく自分の香りに頬が赤くなる。純平くんに返してから笑う。

「…純平くんの香りが自分からするって…なんだか不思議」
そう笑うと純平くんが笑う。

「俺にずっと抱かれてるみたい?」
「……うん…」

こくりと頷くと固まられて、すぐに純平くんの頬が染まる。

「麻美さんの馬鹿」
「馬鹿でいいよ。幸せなんだから」

そう言って笑ってからすっかり機嫌が直った純平くんを見てほっとする。

カフェオレを手にしてこくりと飲む。

「これからどうしよっか?」
「んー…ここで飯食ってそのまま出かける?」
「うん。どこ向かう?」
「……ん……俺の家…来る?」
持ってたカップをテーブルに置いてから真剣な表情で見つめられる。

「っえ…」

ドクンと自分でもわかるほどの心音がして一瞬固まる。
彼の家に行くって事はつまりそういう事で、
でも昨夜もそういう行為をしているんだし…。

「…えっと、明日仕事だから、今日は帰宅、するからね…?」

目を合わせずそれでもいいかと問う。女の私から言う話じゃないけど、ここらへんはさすがに言っておきたい。ただなんか私ががっついてるような表現になってしまったんじゃないかな…かなり恥ずかしい。

「わ、わかってる、どっか寄ってからでもかまわねぇし、まぁ…家呼んでおいてアレだけど…麻美さんが俺の家いて我慢できるかは自信ない」
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