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揺れる世界の秘め事
第16章 お出かけデート
「麻美さん?…ん」
スプーンにピラフをひとすくいして、私の前に持ってくる。
その行動は俗に言う『あーん』ってやつだと思って顔が赤くなる。
と、同時にあれ、と違和感が少し浮上する。
いつもは相手のお皿から自分で少しだけ取るって感じだったような…
そう思ってると、彼氏彼女ならいいだろ?って顔されて、ああ、たしかに、いつものも相当だったけど今は先輩後輩の枠には収まらないんだ…と妙な納得と緊張をする。
「いただきます…んっ…」
目の前に出されてたスプーンをぱくりと半分勢いで口に含んでピラフを食べる。
「…ぁ、おいしい」
「ん。よかった」
純平くんのもとに戻ったスプーンを純平くんの舌が舐めて悪戯っぽく笑う。
その仕草にボンっと音がなりそうなほど一気に顔が赤くなるとくすくすと笑われる。
「ぁー…直接してぇな。ってか俺にもちょうだい、それ」
たまごサンドを指差した純平くんにはい、とテーブル中間の部分で渡そうとすると
そのまま純平くんが少し椅子から腰を上げて一口かぶりつく。
うん、うめぇと満足そうに呟いてから私の指にキスして離れていく。
……心臓が持たない。
キスされた部分を唇に無意識のうちに押し当ててしまって、どちらも気まずくてもくもくと口に含む。
スプーンにピラフをひとすくいして、私の前に持ってくる。
その行動は俗に言う『あーん』ってやつだと思って顔が赤くなる。
と、同時にあれ、と違和感が少し浮上する。
いつもは相手のお皿から自分で少しだけ取るって感じだったような…
そう思ってると、彼氏彼女ならいいだろ?って顔されて、ああ、たしかに、いつものも相当だったけど今は先輩後輩の枠には収まらないんだ…と妙な納得と緊張をする。
「いただきます…んっ…」
目の前に出されてたスプーンをぱくりと半分勢いで口に含んでピラフを食べる。
「…ぁ、おいしい」
「ん。よかった」
純平くんのもとに戻ったスプーンを純平くんの舌が舐めて悪戯っぽく笑う。
その仕草にボンっと音がなりそうなほど一気に顔が赤くなるとくすくすと笑われる。
「ぁー…直接してぇな。ってか俺にもちょうだい、それ」
たまごサンドを指差した純平くんにはい、とテーブル中間の部分で渡そうとすると
そのまま純平くんが少し椅子から腰を上げて一口かぶりつく。
うん、うめぇと満足そうに呟いてから私の指にキスして離れていく。
……心臓が持たない。
キスされた部分を唇に無意識のうちに押し当ててしまって、どちらも気まずくてもくもくと口に含む。