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第17章 彼のお家

「ひァっ！？」

予想してなかったタイミングにびくんと腰が跳ねる。

繋がったまま密着していた内側のゆっくりとした抜き差しに少しのもどかしさとものすごい幸福感を感じ、もがいて逃げたくなるほどの波に襲われる。

「…ど、麻美？…って聞かなくてもわかってるけど、さ」

はぁ…っと熱いため息をこぼし、腰の動きを止めた純平くんが熱っぽく余裕無げな笑みで私を見る。
その雄の表情に、欲情した視線に身体の芯がキュンと反応する。

「ん…なんか…ふわふわ…どろどろ…で、変…なる…」

抽象的に答え腰をくねらせる私を真上から見つめると
「じゃぁ、もっとドロドロ、なろっか？」
と唇の端をクイッと上げた純平くんが囁き、抽挿が再開する。
純平くんの熱棒のそり上がったところが蜜口に引っかかり、抜け出てしまいそうになるほどまでつながりが遠のくと、すぐにゆるゆるとした動きで奥まで肉壁を抉る。

「ふぁぁ…んんぅっ…」

とろんとした瞳で純平くんを見上げる私の口からは心地よさと幸福感が入り混じった、ため息に似た甘い声が自然と漏れてしまうが、いつものように求められるような激しい行為を思うと少々物足りなく、腰が勝手に動いてしまう。

「…どったの？物欲しそうに腰動かして？」
「…っ！？やぁ、ちがっ…ぁぁっ」

完全に無意識でしていた行為に恥ずかしくて彼の顔を見れない。

「麻美はっ…激しい方が、好き？」

ニヤッと悪い笑みを浮かべた純平くんが私の両腰を掴み、最奥をズンッと強く突く。

「きゅぁんっ！」

久々の強い突きに身体がわかりやすく震える。
それを知りながらも純平くんはまた優しく、緩やかな動きを繰り返す。

「あっ…やぁ…っ……」

イヤイヤと首を振る私にわざとらしく首をかしげる純平くんを睨みつける。