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エロ除霊師のお兄さんに付きまとわれてます。
第2章 決して偶然じゃない
「そのためには最近あなたが行った場所に行く必要があります。少し、失礼しますね」

彼が右手を伸ばし、指先を私の額に押し立てる。
ひんやりとした感じがし、水が流れ込んだように急に頭の中がクリアになる。身体の震えも止まった。

「これは一時的なものだから、元を祓わないと」
「元を、祓う?」
「はい。これから現場に向かいましょう。この不可解な現象からあなたを救うためです」

ニコッと笑った男は立ち上がって、「お名前は?」と言いながら手を差し出した。

「……アキナ」

咄嗟に本名を告げてしまってから、偽名を名乗れば良かったと思ったが、やけに男は嬉しそうに「アキナ。素敵な名前ですね」と恭しく私の手を握った。
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