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エロ除霊師のお兄さんに付きまとわれてます。
第2章 決して偶然じゃない

家とは違う方向にある改札を出た。
どこへ連れて行かれるのか、危険ならすぐ逃げ出そうと思ったが、男は「一人で歩けますね」と特に距離を詰めるでもなく、斜め前を歩いている。
10分程、住宅街を歩いた。なんとなく記憶が蘇ってくる。確かに最近このあたりへ来た。
どうして忘れてしまっていたのだろう。
男が足を止めたのは、古い一戸建ての前だった。しばらく住人がいないのがわかるほど、雑草が伸びている。その一角だけ退廃的な淀んだ空気で満ちていた。
「この家……」
どこへ連れて行かれるのか、危険ならすぐ逃げ出そうと思ったが、男は「一人で歩けますね」と特に距離を詰めるでもなく、斜め前を歩いている。
10分程、住宅街を歩いた。なんとなく記憶が蘇ってくる。確かに最近このあたりへ来た。
どうして忘れてしまっていたのだろう。
男が足を止めたのは、古い一戸建ての前だった。しばらく住人がいないのがわかるほど、雑草が伸びている。その一角だけ退廃的な淀んだ空気で満ちていた。
「この家……」

