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エロ除霊師のお兄さんに付きまとわれてます。
第5章 廃病院にて
抑揚のないヒロエさんの声が聞こえたかと思うと、急に冬のプールへ突き落とされたかのごとく、冷たい空気が身体に絡みついた。

「ひっ? 何これ?」

皮膚を通過して骨まで染みてくるような冷気だった。足が震えて、肺も圧迫されているのか息が苦しい。

手から懐中電灯が滑り落ち、床に転がった。ひゅーひゅーと浅い呼吸を繰り返しながら、その場にへたり込んでしまう。

電気がついたままのそれを拾い上げると、ヒロエさんはスイッチを切った。
完全な暗闇が押し寄せ、背筋が寒くなる。
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