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エロ除霊師のお兄さんに付きまとわれてます。
第5章 廃病院にて

ヒロエさんは手の中でくるりと懐中電灯を回した。
「あたしたちは普通の人間より夜目が利く。こういうものはいらないの。それにこんな怨念だらけの場所に自分の身も守れない素人が迷い込むなんて、狼の群れに子羊を放り込むようなものよ」
彼女の言うところの素人である私を非難しているのかと思いきや、ヒロエさんは嫌悪感もあらわに言った。
「相変わらず厭なやり方するわね、アキナを囮にするなんて」
「ヒロエ、そういうことは彼女の前で言うな」
コウタの声からは、何の感情も読み取れない。
「あたしたちは普通の人間より夜目が利く。こういうものはいらないの。それにこんな怨念だらけの場所に自分の身も守れない素人が迷い込むなんて、狼の群れに子羊を放り込むようなものよ」
彼女の言うところの素人である私を非難しているのかと思いきや、ヒロエさんは嫌悪感もあらわに言った。
「相変わらず厭なやり方するわね、アキナを囮にするなんて」
「ヒロエ、そういうことは彼女の前で言うな」
コウタの声からは、何の感情も読み取れない。

