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恋する男子に恋をした
第4章 告白
あぁ…店長の指示で来たのかよ。

まぁ、そんな事だろうとは思ったよ。お前が俺を止めたくて来たなんて、変な期待はしねぇよ。



どうせお前の好きな相手は『俺じゃ無い』んだからな。



元々、期待なんてしてない。俺だって、ただの気の迷いの片思いだって思ってるし、これが両思いにならない事も。

ちょっと離れれば『身体を重ねて、情が移っただけだった』と、目が覚めると信じたいんだから。



「何……見てんだよ」



そう言った蜂屋が服を着始めるのをただ見ていた。



「……別に」


「オーちゃんって、俺の事嫌いじゃ無いだろ?ずっと俺の事見てるし」



俺が言い切った後、蜂屋は鼻で笑って軽くそう言った。


すげぇムカつく。

嫌いじゃ無いどころか、好きだよ!!好きだって言ったらお前も好きになるのかよって、詰め寄ってやろうかと思ったけど…。

それはあり得ないだろ。


俺が鼻で笑うと、蜂屋は笑顔で言う。



「俺は、其れなりにオーちゃんの事嫌いじゃ無い」


「俺は好きだよ」



『嫌いじゃ無い』そう言われた俺は多分、キレたんだろう。

確かに、簡単に言い放った蜂屋にイラっとしたし、やりたい放題やっといて軽々しく好きだの嫌いだの……。
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