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恋する男子に恋をした
第5章 嫉妬
でも、考えてみれば、今も言葉って美咲ちゃんの好きな人が俺だって知ってるか確かめるって言うよりも、遠回しな告白だよね。

『何か聞いて避けられてるのかなぁ』って。

だけど、そんな聞き方して「うん、避けてる」っていう奴なんていないと思うし、今の俺の返事も「何を?」って聞かなかった時点で肯定だよね?

何か……女子の探りって疲れる。
『避けられてる=失恋』と受け取るなら、ハッキリ言うべきか?

悶々と考える俺に、空気を読む美咲ちゃんは、思い出したかの様に振る舞う。



「あ、そうだ!!無料券があるから、飲みに来てよ!!」


そう言ってバックを開ける美咲ちゃんに、券を渡され受け取るが、その券は1枚。

一人で来いって?

無料券を見ながらちょっと考え込む俺に、美咲ちゃんは笑顔でいう。


「蜂屋くんの代わりに私が誘ったの!来てね!!」


なんて答えようかと考えてる途中で、いきなり後ろから体当たりされて、その相手を睨むと蜂屋だった。
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