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恋する男子に恋をした
第5章 嫉妬
蜂屋はそう言って俺の肩をつつくから、俺もイライラする。

持っていた無料券を蜂屋の胸に思いっきり押し付けた。


「無料券だってよ!!コーヒー飲みの来いってさ!!言っとくけど、俺に八つ当たりすんなよ!!」


俺が怒鳴ると、蜂屋は無料券を手にしてから、俺に視線を合わせた。


「最近来ないからどうしてるのかって!!ただそれだけだよ」


俺は蜂屋に引っ張られて、家に帰る路地を曲がり損ねていたので、振り返って歩き出す。

ムカつく!!
蜂屋の好きな美咲ちゃんと話すだけで、俺は嫉妬されるのに、少しも俺のことは考えないんだな。

奪うとでも思ってんの?!
俺が好きなのは、ムカつくけど……蜂屋なのに。
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