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恋する男子に恋をした
第5章 嫉妬
「そっかぁ、何か私イタイよね?」


と苦笑するから、俺も苦笑した。

それでも俺にビニール袋を差し出すから、困惑してしまう。


「俺、丁度コンビニに行こうと思ってたから、ついでにファミレスにでも行こうか?部屋散らかってるし、流石に恥ずかしいから」


好きな人なら嬉しい行動も、俺からしてみれば『好きな人の好きな人』であって、迷惑以外の何者でも無いのだ。

ただ単に『異性の友達』ってだけでも、料理を作るって言われたら、ちょっと「気があるのかな?」って思うよ?


少しさみしそうな顔をして俯いたが、すぐに顔を上げで


「うん!」


と可愛く返事が返って来たから、そのままマンションを出た。

この子は料理をして『家庭的アピール』を考えたのだろうか。恋敵じゃなければ、こんな計算にも引っかかってたんだろうな。

そうこうしながらも俺たちはファミレスに着き、席に案内された。
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