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恋する男子に恋をした
第5章 嫉妬
「っ大丈夫」


そう言いながらも、嗚咽が止まらずに泣き続けるから、周りの人がチラチラとこちらを見ては、こそこそと話をしていた。

なんで俺がこんな目に合わなくちゃいけないんだろうと、ため息が出る。


取り敢えず美咲ちゃんが落ち着くまで付き合わなきゃいけない俺は、なんの拷問だろうかとコーヒーを飲みながら考えて時間をつぶし、だいぶ経った頃に美咲ちゃんも落ち着いて、息を整えていた。


「飲み物、取って来るよ。アイスティーでいい?」


「うん……ありがとう」


そう返事が来て席を立ち、飲み物を取って再び席にもどった。


「はい、どうぞ」


「うん、ありがとう」


美咲ちゃんの前にグラスを置くと、そっと手をかけてグラスを持つ美咲ちゃん。

色が白くて細い指をしている。


「美咲ちゃんって、綺麗な指してるよね?」
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