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恋する男子に恋をした
第6章 和解
ふと、充電中の携帯に目が行くと、着信のランプがついていた。

蜂屋が掛けたと言っていたから、その着信だろうと思って見ると、その通り。


「つか……掛け過ぎじゃね?」


思わず笑ってしまう着信件数は16件。普通に迷惑行為だろって思ってしまう。

バイトの合間を見て掛けたのは3件だろう。
その後13件は、早退後に連続掛け。

ストーカー張りの着信件数は、俺がファミレスで長居してたらもっと悲惨なことになってたかもしれない。


どんどん確信へ近くなる『両思い説』を確かめるべく、俺は蜂屋を監視することにした。


蜂屋とバイトが重なる日曜日、蜂屋を見れば目が合った瞬間に逸らされた。

これを『蜂屋のウブ行動』と名付ける。この後、バイト内での挨拶である「おはようございます」の返事もないのは、避けてるのではなく照れているから。

バカだよな?

キスどころか、やっちゃった仲なのに、今更照れるなんて。
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