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恋する男子に恋をした
第6章 和解
俺の『出来る限り』と蜂屋の『努力する』は似たもの同士。

それに応えるのは皆無だけど、相手を不快にさせないように最善は尽くすと誓う言葉。

まぁ、ヤキモチを妬かれないのは寂しいけど、やはり限度はあるしね。


俺たちが事務所から出て来ると、少し遠目から店長とホールスタッフが覗いていた。


「もう大丈夫です!!」


俺がそう言って蜂屋の肩に腕を回すと、小声で「止めろ」と蜂屋が照れた。


「ヤーよかったよかった!!2人が仲良く無いと店がうまく回らないからな!!」


と店長が高々と笑うから、俺と蜂屋は苦笑した。


開店してからも、時々睨んで来る蜂屋を横目に接客をする俺は、何だかいたたまれない。

客と話すのも、スタッフと話すのも仕事なんだけど。自分だって話してるのに、俺だけダメってどう言う事よ!!

何度も言うけど、これ仕事!!
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