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恋する男子に恋をした
第6章 和解
「営業中は客や先輩たちに愛想振りまいて、帰りは帰りで笑顔の大安売りか?!」


玄関先で怒鳴る蜂屋の前に行き口を押さえた。


「良い加減にしろよ?近所迷惑だって言ってんの!!」


「だったら完全防音の部屋に引っ越せよ!!俺がどれだけ我慢してると思ってんだよ!!」


「知らねーよ!!いいから黙れ!!」


何度口を塞ごうとしても、手を振り払われてバカみたいにもみ合いになっていた。


「黙るか!!」


えっと……両思いだよね?
今日思いが通じ合ったんじゃなかったけ?!

これじゃ、前以上に険悪じゃんか!!


「客に愛想振りまくのは仕事だろ?仏頂ずらで接客出来るかよ!スタッフだってそうだろう?スムーズに仕事を進めるには笑顔が一番だ!!」


「じゃ、帰りは?!」


「そりゃ帰れるんだから笑顔にもなるだろ?お前が……蜂屋と一緒に帰るのだって久しぶりだし」


「俺と帰るのがそんなに楽しみだった?」


「蜂屋は楽しみじゃなかったのかよ」
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