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恋する男子に恋をした
第7章 おまけ(1) 蜂屋の秘密
「オーちゃんって本読まないの?」


「なんで?読むよ?」


「本無いからさぁ」


そういいながらカタカタとPCに向かっていた。

確かに本は無い。けど、クローゼットの下に3冊だけ入っている。


「本根密(もとねひそか)の本なら持ってるよ。面白いしベストセラー本だからね」


俺がそう言うと、蜂屋は手を止めて俺を見た。

噂では大学生と言うから、ちょっと対抗心なのかと思いきや、ニコニコ笑って言う。


「サイン欲しい?」


「え?!知り合いなの?!欲しい!!サイン会もしないしメディアに出てこないから顔もわかんないでしょ?つーか本物?!」


「本物本物!!」


「じゃ待って…」


と、俺はクローゼットを開けて本を出した。
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