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恋する男子に恋をした
第8章 おまけ(2) 初温泉
唇が離れた時にそう思った。

こういう時はどうしたらいいんだろう。これまで『去る者追わず』だった俺は、蜂屋が離れて行くのを止めたいのに、どうしていいのかわからない。


「オーちゃん?」


「っ蜂屋、俺……」


続く言葉が見つからない。
以前はそれを簡単に諦められたのに、これが好きって事なのか?


「……ん?どうした?」


「俺は……蜂屋が好きだよ」


「何、急に」


「急じゃない。蜂屋は……言っておかないと、俺をおろそかにするだろ」


「疎かにしてるのはオーちゃんの方だろ?温泉旅行だって2人で行きたいって思うだろ?それをみんなと一緒に喜びやがって!!」


「それを言うなら!!」


「なんだよ」
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