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恋する男子に恋をした
第9章 その後の2人(3) 新居に嫁入り
「『友達』って一生嘘を付き続ける『最愛の共犯者』になってくれますか?」


「……なんかそれ、プロポーズみたいじゃん?」


思わず笑って茶化したけど、『最愛の共犯者』と言う響きに愛を感じた。

周りから『夫婦』と認められる異性婚にはなれない俺達には、『友達』と嘘を付き通すという行為が一緒にいられる方法なのだ。


「あー、プロポーズなんだけど」


そう真剣に返事をされて、思わず蜂屋を見つめた。

マジか?
それを今言うか?!
こんな場所で?!

なんだか嬉しい気持ちよりも苛立ちに変わる俺は、少しの沈黙の後言ってやった。


「……それが本当ならある意味考えさせてもらう」


「どういう意味?!」


「プロポーズを両手に洗剤を持って運んでる時に言うなんてあり得ないだろ?」


「は?じゃ何。高級レストランにでも予約とって指輪を渡せって?」


「そこまで言ってないけど」


そこまで求めてないけど、もう少し良い思い出に残るようなシチュエーションとかあるだろ?
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