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恋する男子に恋をした
第2章 身代わり
ピクピクと引きつる俺の頬に手を当てた蜂屋が続けた。



「一回の射精に数時間もかけたセックス何て初めてだよ。本当はオーちゃんをぐっちゃぐっちゃにしたかったんだけど、初めてで逝くまで達せなかったでしょ?女をイカせるのは楽なのに、男って難しいんだね?」



蜂屋の言葉に、節操なしなんだと改めて思った。

気持ちで繋がるセックスじゃなく、身体だけの快楽の為のセックスしか興味が無いんだろう。



「っお前が……本気で好きになった相手に、振り向いてもらえない理由が良くわかるよ」


「はぁ?」


「蜂屋は女を見る目があるんだな?お前が好きになる奴は、お前みたいな底の浅い男には靡かない『いい女』って事だよ」


「俺が?……俺の恋路を絶ったオーちゃんに言われたくねぇ」



鼻で笑ったかと思えば、いきなり低い声になって俺を睨んで言った。
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