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恋する男子に恋をした
第3章 印
「おお、ハッチの事か?どうだった?」



俺の言葉にそう言ったのは、蜂屋の様子を見に行くから昨日は出勤出来ないと言ったからだ。



「あぁ……大丈夫だと思います。」



俺が苦笑すると、店長はホッとしていた。
あれだけ俺を組み敷いて『元気が出ない』とは言わせない。
元気すぎるくらい『元気』に硬くて大きく反り上がってたっつーの!!



「まさか、あのまま辞める……なんて言われたら、どうしようかと思ったんだよぉ。本当良かったぁ」



そう言う店長に言い出しにくくなるのは、人としての感情があるからで……罪悪感にも似た気持ちになるものの、言わなきゃと口を開いた。



「っあの、店長……実は、俺……バイト辞めたいんです。」


「……っオイオイ、ハッチの次はオーちゃんかよ?!何で?!それは困るよぉ、いきなり!……もしかして、時給の問題?!この辺の相場より高いつもりだけど少ない?あっ、待遇か?!悪かったよぉ、ハッチが普通に出てくれたら、もう頼まないし、ね?考え直してよぉ」
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