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1991〜バブルが生んだ甘えん棒、女海原をイク!
第7章 輝子
「だって輝子よ、テルコ!いくらなんでも、テルコは無いんじゃないかしら?」
女は酒が入ると、自分の名前の由来を話し、自分の両親はセンスがないと嘆く。
「輝く子で、輝子でしょ?俺から見ればテルコは輝いて見えるよ」
「私のどんな所が?」
お前に自分の何がわかるんだと、輝子は挑戦的な目をしている。
「多分、男の俺にはわからない様な、相当な心の傷がある。身も心もボロボロになるほどのね」
「嘘!なんでわかるの?」
驚いた表情をした輝子は、小声になると聡太の顔へ自分の顔を寄せてきた。
女の表情に、少し暗い陰を感じていた聡太は、年頃の女性全般に当てはまる抽象的な言葉を使い、揺さぶりをかけてみた。
ただ、本当に傷心中の輝子には効いた様だ。
「でも、生きていれば、得るモノよりも失うモノの方が遥かに多いんだ」
「それじゃあ、救いようがないじゃない?」
「そうだよ。でも、皆んな同じなんだ。子供の頃に満たされていたモノを、皆んな一生懸命削って空にしていく」
酔いのまわった聡太は、饒舌だった。この言葉も、読んだ本の受け売りだ。
「得るモノより、失うモノの方が多い」
言葉を口に出して反芻する輝子は、見開いた目を聡太に向けていた。
「だからさ。人はもう一度って思うんじゃないかな?輝子や俺の様にね。もう一度、自分を輝かせてみたいじゃない?」
聡太は、グラスを口に運ぶ。触れ合うほどに身を寄せている女に、今夜はご新規ゲットか?と期待しながら。
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