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昼想夜夢~君、想ふ~
第6章 指先
「じゃ、時間は後で連絡する」
『…わかった』


彩花は俺の部屋に来る覚悟を決めた。
電話を切り、スーツの内ポケットにスマホを戻した。
さて、もう部長も来てるだろうし、部署に戻るか。

不思議と昨日までのイライラが消えていた。
彩花の声を聞き、彩花に会えると決まった瞬間に、俺のイライラは消えてなくなった。

だが、俺はまた今夜、彩花を傷つける。
そして、彩花もまた俺を恨む。
傷つけ、傷つき、終わりのない無限ループ。

でも、俺は彩花を傷つけたくなんかない。
一瞬でもいいから、彩花の笑顔が見たいと思ってしまった。
俺がそんな事を望む権利なんかないのに。














その日、夜の20時。
俺は自宅で彩花が来るのを待っていた。
約束は20時だし、そろそろ彩花が来る頃だ。
逸る気持ちを抑えられない。
北条は今頃、何も知らずに残業中だろう。

あの写メは消すと約束したし、恐らく彩花は来るだろう。
彩花に取ってあの写メが残ってるというのはいろいろと不都合だろうし。

それに、今日は彩花が喜ぶものも準備してあるしな。


ソファーに座り、今か今かと彩花の到着を待った。
静まり返るリビング。
時計の針が秒針を刻む音だけが響く。

集中すれば、俺の胸の高鳴りまでも聞こえそうなほどだ。
そして



――――ピンポーン…。



「――――。」

玄関のチャイムが鳴った。
恐らく彩花だろう。
確認するまでもないが、俺は玄関モニターで来客者の確認をした。
この時間なら勧誘関係の類いではないだろうし。


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