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昼想夜夢~君、想ふ~
第6章 指先
部屋に付いてるモニターを確認すると、そこにいたのはやはり彩花だった。
不安そうな顔をした彩花だ。
――――「いらっしゃい」
モニターに付いてるスピーカーで、ドアの向こうにいる彩花に話しかけた。
俺の声は届いてるだろう。
『…早くここを開けて』
あー、相変わらず無愛想だな。
まぁ、いい。
今は楽しげに会話出来る事態ではないからな。
彩花にとって見れば罠だとわかっていながらも敵地に乗り込んで来るようなものだ。
「そう慌てるなよ。鍵は開いてるから勝手に入って来い」
それだけ伝えると、モニターの照明を切った。
彩花の姿がモニター上から消えた瞬間、玄関の方からドアの開く音が聞こえる。
彩花が入って来たのだろう。
バタバタと、急ぐような慌ただしい足音が聞こえた。
俺はリビングのソファーに座り、彩花が俺の元へ来るのを今か今かと待ち詫びていた。
そして、最後にリビングのドアが開く。
―――――キィー…
「こんばんわ…」
リビングのドアを開け顔を見せた彩花に挨拶を投げ掛けたが、当の彩花は何も言わない。
黒のパンツに白のVネックのニット。
さすがにスカートは履いて来なかったか…。
「約束は守ったでしょ?一人で来たんだから早くあの写メを消して!」
手に持っている鞄を置くこともなく、急いで用を済ませようとしている。
こちらはソファーに座ってゆっくりと彩花の到着を待っていたというのに。
忙しい女だな。
「そう慌てるなよ。コーヒーでも淹れようか?」
「いらないっ!さっさと写メを…」
俺の気遣いは逆に彩花の神経を逆撫でしているようだ。
不安そうな顔をした彩花だ。
――――「いらっしゃい」
モニターに付いてるスピーカーで、ドアの向こうにいる彩花に話しかけた。
俺の声は届いてるだろう。
『…早くここを開けて』
あー、相変わらず無愛想だな。
まぁ、いい。
今は楽しげに会話出来る事態ではないからな。
彩花にとって見れば罠だとわかっていながらも敵地に乗り込んで来るようなものだ。
「そう慌てるなよ。鍵は開いてるから勝手に入って来い」
それだけ伝えると、モニターの照明を切った。
彩花の姿がモニター上から消えた瞬間、玄関の方からドアの開く音が聞こえる。
彩花が入って来たのだろう。
バタバタと、急ぐような慌ただしい足音が聞こえた。
俺はリビングのソファーに座り、彩花が俺の元へ来るのを今か今かと待ち詫びていた。
そして、最後にリビングのドアが開く。
―――――キィー…
「こんばんわ…」
リビングのドアを開け顔を見せた彩花に挨拶を投げ掛けたが、当の彩花は何も言わない。
黒のパンツに白のVネックのニット。
さすがにスカートは履いて来なかったか…。
「約束は守ったでしょ?一人で来たんだから早くあの写メを消して!」
手に持っている鞄を置くこともなく、急いで用を済ませようとしている。
こちらはソファーに座ってゆっくりと彩花の到着を待っていたというのに。
忙しい女だな。
「そう慌てるなよ。コーヒーでも淹れようか?」
「いらないっ!さっさと写メを…」
俺の気遣いは逆に彩花の神経を逆撫でしているようだ。