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昼想夜夢~君、想ふ~
第6章 指先
あぁ、お前はまたそうやって俺を睨むんだな。
恨めしそうな目付きで、軽蔑したかのような眼差しで。
チリチリと胸が焼き付く。
頭の中に虫でもいるんじゃないかと思うぐらいの不快感。
考えがまとまらない。
彩花が俺をそうさせるのだ。
彩花が俺を恨む度に、俺は心の中で小さな死を繰り返してる。
「北条を…」
「……はぁ?」
「北条を避けたんだってな。昨日」
今日、北条が会社で俺に言った。
昨夜、彩花の家にいったが、彩花は北条を避けていたと。
その理由が俺のせいだとしたら、彩花の中に俺を焼き付ける事が出来たということ。
「あ、当たり前でしょ!あんたのせいで…っ」
「俺のせい…?」
「あんたが私をムリヤリ…っ!」
どうやら、俺の予想は当たっていたようだ。
俺に奪われた体で北条に近寄れなかったということか。
「こんな体で、どうやってまー君に…っ」
「光栄だよ」
俺は彩花の上にまたがるようにベッドの上にのし上がった。
二人分の重みでベッドのスプリングがギシッと軋んだ。
「や、やだっ!退いてよっ!!」
俺の体の下でじたばたと暴れてはいるが、力で俺に勝てないことぐらいもうわかってるだろう。
俺を殴ろうとする彩花の手は俺にあっさりと捕まってしまった。
「離してっ!最低っ!!嘘つきっ!!」
嘘つきとは心外だな。
俺はあの写メは本気で消すつもりだというのに。
「お前だって、こうなることは予想してただろ?」
「……っ!」
「逃げられると思ったのか?」
いざとなれば俺を殴って逃げられるとでも思っていたのだろう。
だが、考えが甘かったな。
恨めしそうな目付きで、軽蔑したかのような眼差しで。
チリチリと胸が焼き付く。
頭の中に虫でもいるんじゃないかと思うぐらいの不快感。
考えがまとまらない。
彩花が俺をそうさせるのだ。
彩花が俺を恨む度に、俺は心の中で小さな死を繰り返してる。
「北条を…」
「……はぁ?」
「北条を避けたんだってな。昨日」
今日、北条が会社で俺に言った。
昨夜、彩花の家にいったが、彩花は北条を避けていたと。
その理由が俺のせいだとしたら、彩花の中に俺を焼き付ける事が出来たということ。
「あ、当たり前でしょ!あんたのせいで…っ」
「俺のせい…?」
「あんたが私をムリヤリ…っ!」
どうやら、俺の予想は当たっていたようだ。
俺に奪われた体で北条に近寄れなかったということか。
「こんな体で、どうやってまー君に…っ」
「光栄だよ」
俺は彩花の上にまたがるようにベッドの上にのし上がった。
二人分の重みでベッドのスプリングがギシッと軋んだ。
「や、やだっ!退いてよっ!!」
俺の体の下でじたばたと暴れてはいるが、力で俺に勝てないことぐらいもうわかってるだろう。
俺を殴ろうとする彩花の手は俺にあっさりと捕まってしまった。
「離してっ!最低っ!!嘘つきっ!!」
嘘つきとは心外だな。
俺はあの写メは本気で消すつもりだというのに。
「お前だって、こうなることは予想してただろ?」
「……っ!」
「逃げられると思ったのか?」
いざとなれば俺を殴って逃げられるとでも思っていたのだろう。
だが、考えが甘かったな。