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昼想夜夢~君、想ふ~
第7章 隠し事
カチカチカチ…。
「…ひっ」
スマホをベッドの脇に避けて、手に持っていたカッターナイフをゆっくりと彩花の頬に宛がった。
ひんやりとした冷たい鉄の感触が彩花の頬に伝わり、彩花の口から小さな悲鳴が漏れた。
「動くなよ?肌に傷なんて作りたくねぇだろ?」
「あ…っ」
ゆっくり、ゆっくりと、カッターの腹で彩花の皮膚をなぞり降りていく。
頸動脈が通ってるであろう首筋。
少しでも動いて間違って深く刺してしまったら出血多量でジ・エンド。
彩花の真っ白な肌に傷をつけぬよう、ゆっくりとカッターを滑らせて行く。
そして
ザクッ!!
「……っ!」
何かを切られた音に彩花の体が小さく跳ねた。
肌を傷つけられたとでも思ったのだろうか?
俺が切り裂いたのは彩花のトレーナーの胸元の生地。
「さすがに毛糸は切りやすいな」
彩花の毛糸のトレーナーの胸元に切り目を入れて、そのままトレーナーを真っ二つに切り裂いて行く。
胴体のど真ん中を一直線に真っ直ぐ。
「い、いやぁ…」
「動くな。傷つくぞ?」
彩花が恐れてるのは傷つけられる痛みじゃない。
体に傷がつけば北条に疑われるからだ。
トレーナーを切り裂くと、まるで宝箱を開いたかのように彩花の真っ白な素肌があらわになった。
今更だが、彩花の体をじっくりと見るのはこれが初めてだ。
これまで彩花の体を好き勝手にして来たが、今までとはまた違う興奮を感じてしまった。
俺に怯えつつ、大嫌いな俺に好き勝手されるなんてな。
彩花からすれば屈辱的だろうが、俺はこの上ない興奮を感じてる。
憎悪と恥辱にまみれながら、俺に触れられ感じる彩花がたまらなく可愛く思えたからだ。