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昼想夜夢~君、想ふ~
第2章 記憶
その場に立ちすくみ俺に会釈をして挨拶をしてくれた彼女。
何だ…、北条と違って礼儀正しい彼女だな。
「こちらこそ初めまして。小川純也です」
この子が本当に北条の彼女なのか?
北条には勿体無いくらいにいい子じゃないか。
こんないい子が、一体北条のどこを気に入ったというのか…。
「小川…、純也さん…?」
「まぁ、立ち話も何ですから座ってください。一緒に飲みましょう」
俺は北条の隣に座るようにと手を差し出し彼女を促した。
せっかく来たのだし、酒は一緒に飲んだ方が美味い。
今日は俺の祝賀会だったが、たまにはこういう無礼講な飲み会も悪くない。
「どうした、彩花。座れよ?」
「?」
ふっと見ると、彼女は北条の隣に座らずに俺の方をじっと見つめている。
それも、何故かじーーーっと。
え…?
何で俺、見られてんの?
俺、何か変なこと言ったか…?
焦る俺をよそに、彼女の口から飛び出した言葉は
「もしかして、純お兄ちゃん…?」
え…?
純お兄ちゃん…?
純お兄ちゃん、俺のことか…?
は?何でいきなりそんな呼び方…。
大体、俺は彼女に会ったのは今日が初めて…。
「純お兄ちゃん、だよね?」
「は…?い、いや、あの…」
しかし…
その呼び方には覚えがあった。
それは、さっき彼女を見たときに感じた懐かしさをもう一度呼び起こしてくれた。
純お兄ちゃん…、懐かしい響き。
違う。
彼女と会ったのは今日が初めてじゃない。
俺の事を純お兄ちゃんと呼ぶ人物、それは…。
何だ…、北条と違って礼儀正しい彼女だな。
「こちらこそ初めまして。小川純也です」
この子が本当に北条の彼女なのか?
北条には勿体無いくらいにいい子じゃないか。
こんないい子が、一体北条のどこを気に入ったというのか…。
「小川…、純也さん…?」
「まぁ、立ち話も何ですから座ってください。一緒に飲みましょう」
俺は北条の隣に座るようにと手を差し出し彼女を促した。
せっかく来たのだし、酒は一緒に飲んだ方が美味い。
今日は俺の祝賀会だったが、たまにはこういう無礼講な飲み会も悪くない。
「どうした、彩花。座れよ?」
「?」
ふっと見ると、彼女は北条の隣に座らずに俺の方をじっと見つめている。
それも、何故かじーーーっと。
え…?
何で俺、見られてんの?
俺、何か変なこと言ったか…?
焦る俺をよそに、彼女の口から飛び出した言葉は
「もしかして、純お兄ちゃん…?」
え…?
純お兄ちゃん…?
純お兄ちゃん、俺のことか…?
は?何でいきなりそんな呼び方…。
大体、俺は彼女に会ったのは今日が初めて…。
「純お兄ちゃん、だよね?」
「は…?い、いや、あの…」
しかし…
その呼び方には覚えがあった。
それは、さっき彼女を見たときに感じた懐かしさをもう一度呼び起こしてくれた。
純お兄ちゃん…、懐かしい響き。
違う。
彼女と会ったのは今日が初めてじゃない。
俺の事を純お兄ちゃんと呼ぶ人物、それは…。