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昼想夜夢~君、想ふ~
第8章 禁区
「あぁ、ちょっと電波の調子が悪くてな…」
「ふ、んっ―――んぅ…っ」


北条にバレないように必死に声を我慢している姿。
それは、どこかいじらしくて、どこか腹立たしい。
スマホからは北条の声がする。
声は近いのに助けを乞えないなんて残念だな。

『へぇ。幽霊でもいるんじゃないですか?ははっ』
「あー、それは勘弁してもらいたいな」

早く電話を終えて欲しいだろうな…。
こうしてる間にも彩花の体はどんどん高まって行っている。

「くっ、ん―――――んっ!!」

ビクビクと体を痙攣させながら、首を左右に振りながら何かを訴えている。

どうやら、絶頂が近いみたいだ。
声を出さないようにすればするほど相反して彩花の体は言うことを聞いてくれない。

「は、んっ、も、やめて…」

小声で俺に訴えるが、やめてもらえると思ってるのか?
腰は動かせないにしても、俺の指がどんどん彩花を追い詰める。

激しく擦ったり、焦らすように優しくなぞったり。
北条の声を聞きながら、俺の体の下で汚れてしまえ。







「んぅぅっ、んっ、―――――――っ!!」








縛られている腕が、充電ケーブルをギュッと握り締めた。
と、同時に彩花の下唇にはうっすらと血が滲んでいた。
声を我慢しようと下唇を噛み締めていたせいだ。

このままでは我慢と屈辱で舌を噛み切り兼ねない。
そろそろ許してやろうか…。

「じゃあな、北条。今からラストスパートかけてぇから、切るぞ」
『あー、了解です。無理しない程度に頑張って下さい』
「あー、サンキュー」





北条との電話を終え、視線を彩花の方に向けると

「くっ、あ…っ、はぁ、はぁ、は…っ」

苦しそうに息を整えていた。
ずっと声を我慢してたのだから苦しくて当然だろうな。

「は、んっ、ケホッ、はぁ…」


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