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昼想夜夢~君、想ふ~
第8章 禁区
「そんなに我慢しないで、北条に実況中継でもしてやればよかったのに…」

俺のその台詞に彩花は俺を睨んだ。
瞳に涙を溜めながら俺を睨み威嚇してるつもりなんだろうけど、その瞳は俺を煽るだけだ。

「さ、さいて…っ!この、悪魔…」

悪魔、ね。
そんな事、彩花に言われなくてもわかってる。
悪態を吐いて俺に仕返しをしてるつもりだが、そんな体で悪態を吐かれても説得力に欠ける。

「あの状況でイッたのはどこの誰だよ?」
「――――っ!」
「ド変態」

顔を真っ赤にしながら顔を反らした。
認めたくないだろうな。
あの状況でイッてしまった事実を。


「さっきの俺の台詞、覚えてるだろうな?」
「……は?」


先程、北条に言った台詞。
それは電話を切るための口実なんかじゃない。

「ラストスパート」





スマホを持っていない腕で彩花の腰を掴み、そのまま一気に

「ひっ、――――ああぁぁぁぁっ!!」
「―――――んっ!」

さっきからずっと、彩花のそこが俺を締め付けて来てる。
北条との電話で我慢してたのは彩花だけじゃない。
もっと彩花の中を犯したくてうずうずしていた。

その欲求が爆発したかのように夢中で腰を打ち付けた。

「いやぁぁぁ…っ!あぁぁんっ!」
「ほら。もう誰も聞いてねぇんだし、好きなだけ鳴けよ」

彩花の声に興奮して、こちらの理性も危うくなる。
我慢に我慢を重ね、やっと解放された事を喜ぶかのように彩花の体は打ち震えてるように見えた。

まぁ、俺を悪魔だと言ってたし、それは俺の錯覚だとすぐにわかった。

部屋中に、肌と肌がぶつかり合う乾いた音が響く。
乾いた音、いやらしい水音、お互いの洗い息と彩花の嬌声が響き続ける。

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