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昼想夜夢~君、想ふ~
第8章 禁区
強がってはいるが、体は正直だ。
彩花の自由を奪っていた拘束を解いてやったのに、なかなかベッドから起き上がれないでいる。
イキ過ぎて力入ってねぇじゃん。
「無理すんなって」
「ちょっと、やだ…っ」
彩花の体を持ち上げると、まるで羽根でも生えてるのかと思うぐらいに軽い。
パッと見はふくよかに見えるが、やっぱり女だな。
彩花を横抱きにしてベッドから起こし寝室から連れ出した。
いつまでもこのままじゃ風邪をひいてしまう。
「やだってばっ!離してっ!」
なのに、この女はじたばたと騒ぎ立てている。
もう何もしねぇって言ってるのに。
「大人しくしろって。落ちるぞ?」
「――――っ!」
俺のその台詞にやっと大人しくなったようだ。
俺の身長ぐらいの高さでも、いきなり落とされたら怪我ぐらいはするだろうな。
彩花を抱き廊下を通り脱衣所まで来ると
「も、もう大丈夫だから…、降ろしてよ」
「……」
まぁ、ここから先は俺は入らない方がいいだろうな。
一緒に風呂に入って体を洗ってやる訳にもいかない。
「一人で大丈夫か?」
と、言っても服は俺が切り裂いてしまったし、これぐらいなら簡単に脱げてしまうだろう。
俺が心配する事じゃないな。
彩花の体をゆっくりと地面に下ろすと、ふらつきながら壁に体を預け何とか立ってる状態。
足の力は戻って来てるみたいだな。
「バスタオルは用意しといてやるから、さっさと入って汚れを流して来い」
それだけ言い残すと、俺は邪魔にならないようにさっさと脱衣所から出ていきドアを閉めた。
どうせ…、北条を思い出して泣くつもりなんだろう。
俺が一緒だと、あいつは素直に泣けない。
彩花の自由を奪っていた拘束を解いてやったのに、なかなかベッドから起き上がれないでいる。
イキ過ぎて力入ってねぇじゃん。
「無理すんなって」
「ちょっと、やだ…っ」
彩花の体を持ち上げると、まるで羽根でも生えてるのかと思うぐらいに軽い。
パッと見はふくよかに見えるが、やっぱり女だな。
彩花を横抱きにしてベッドから起こし寝室から連れ出した。
いつまでもこのままじゃ風邪をひいてしまう。
「やだってばっ!離してっ!」
なのに、この女はじたばたと騒ぎ立てている。
もう何もしねぇって言ってるのに。
「大人しくしろって。落ちるぞ?」
「――――っ!」
俺のその台詞にやっと大人しくなったようだ。
俺の身長ぐらいの高さでも、いきなり落とされたら怪我ぐらいはするだろうな。
彩花を抱き廊下を通り脱衣所まで来ると
「も、もう大丈夫だから…、降ろしてよ」
「……」
まぁ、ここから先は俺は入らない方がいいだろうな。
一緒に風呂に入って体を洗ってやる訳にもいかない。
「一人で大丈夫か?」
と、言っても服は俺が切り裂いてしまったし、これぐらいなら簡単に脱げてしまうだろう。
俺が心配する事じゃないな。
彩花の体をゆっくりと地面に下ろすと、ふらつきながら壁に体を預け何とか立ってる状態。
足の力は戻って来てるみたいだな。
「バスタオルは用意しといてやるから、さっさと入って汚れを流して来い」
それだけ言い残すと、俺は邪魔にならないようにさっさと脱衣所から出ていきドアを閉めた。
どうせ…、北条を思い出して泣くつもりなんだろう。
俺が一緒だと、あいつは素直に泣けない。