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昼想夜夢~君、想ふ~
第9章 臨界点
「珍しいな。お前があんなに口調を荒げるなんて。友人と喧嘩でもしたか?」

北条の電話の相手が知りたくて、不自然にならないようにカマをかけた。
もしかしたら本当に友人かも知れない。
よく飲みに行く友人との間でトラブルがあったのかも知れない。
さっきの口調からいって、仕事関係の電話じゃないことは歴然だ。

「あぁ。お恥ずかしい。彩花ですよ」
「……そうか」





…やっぱり、と言ったところだ。
北条の電話の相手は彩花だった。

「あの様子からして…、喧嘩でもしてたのか?」

北条の電話の相手はわかったが、何故にあんなに口調を荒げていたのか?
恋人同士、喧嘩ぐらいするだろうがそれにしても怒鳴り過ぎじゃないか?




「いや~、明日は彩花の誕生日なんですけど、残業になりそうだから会えそうにないって言ったら喧嘩に…」
「え…?」




明日は彩花の誕生日。
なのに、彩花と一緒に過ごさないつもりか?
まぁ、一緒に過ごす約束はしてたみたいだが、残業を理由にドタキャンしたって事か?


「あ、あぁ。そう言えば言ってたな…」



確かに、今は繁忙期で忙しいし、猫の手も借りたい時期ではあるが…。

「それでも、残業帰りに会いに行けばいいだろう?せっかくの誕生日なんだから」

明日、残業になる可能性は大だが、何も真夜中まで残業するわけじゃない。
うちの会社はちゃんと労働基準法に基づいて残業時間を調整してる。

彩花に会いに行く時間ぐらいは余裕で確保出来るはずだ。

「確かにそうですけど、残業続きで自分の時間なんて全然ないんスよー?マジで疲れちゃってそこまでの体力なんかありませんよー…」

…まぁ、その言い分もわからなくもないが。
それでも、彩花は北条に祝って貰うのを楽しみにしてたはずだ。


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