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昼想夜夢~君、想ふ~
第10章 乱反射
「…?」
久しぶりに聞いたその呼び名。
俺はお兄ちゃんなんて呼ばれたくないって言ったのに。
「お兄ちゃんって呼ぶなって言っただろ?」
「私の事…、どう思ってるの…?」
その台詞に、俺は胸が締め付けられた。
何だよ、その質問…。
「は…?な、何言ってんだよ…?」
やべ…、声が上擦った。
冷静を装っているが、声に動揺が表れている。
「だって…、純お兄ちゃんの考えてることが全然わかんない…」
「だから、何がだよ…」
彩花のその質問は、俺の確信に迫って来るようで…。
ほんのり暖まったはずの体が更に熱くなる。
「あ、あんな酷いことしたくせに、何で今度はこんな優しくするの…?」
「そ、それは…っ」
ムリヤリ奪って置きながら、プレゼント持参で誕生日を祝いに来た。
酷いことをしたかと思えば、今日は優しい言葉をかけている。
彩花が混乱するのも無理はない。
「それは――――」
―――――っ!!
本音が、口を吐いて出そうになる。
言ってはいけない台詞を漏らしてしまいそうになる。
「――――っ!」
「……?」
俺の気持ちなんて、彩花にはわからない。
いや、自分自身もわかっていない。
彩花は北条の彼女だとわかっているのに、何でこんなにも彩花を困らせてしまってるのか、自分でもわからない。
久しぶりに聞いたその呼び名。
俺はお兄ちゃんなんて呼ばれたくないって言ったのに。
「お兄ちゃんって呼ぶなって言っただろ?」
「私の事…、どう思ってるの…?」
その台詞に、俺は胸が締め付けられた。
何だよ、その質問…。
「は…?な、何言ってんだよ…?」
やべ…、声が上擦った。
冷静を装っているが、声に動揺が表れている。
「だって…、純お兄ちゃんの考えてることが全然わかんない…」
「だから、何がだよ…」
彩花のその質問は、俺の確信に迫って来るようで…。
ほんのり暖まったはずの体が更に熱くなる。
「あ、あんな酷いことしたくせに、何で今度はこんな優しくするの…?」
「そ、それは…っ」
ムリヤリ奪って置きながら、プレゼント持参で誕生日を祝いに来た。
酷いことをしたかと思えば、今日は優しい言葉をかけている。
彩花が混乱するのも無理はない。
「それは――――」
―――――っ!!
本音が、口を吐いて出そうになる。
言ってはいけない台詞を漏らしてしまいそうになる。
「――――っ!」
「……?」
俺の気持ちなんて、彩花にはわからない。
いや、自分自身もわかっていない。
彩花は北条の彼女だとわかっているのに、何でこんなにも彩花を困らせてしまってるのか、自分でもわからない。