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昼想夜夢~君、想ふ~
第10章 乱反射
ドアの向こうの北条にバレないように必死に声を我慢している。
さっきまで鍵にかけたれていた指も、いつしか俺の肩を必死に掴んでいた。
声を我慢しようとしてるのか、精一杯の抵抗なのかはわからないが。
「おい!彩花?」
何も返さなくなった彩花を心配して、北条の声が少し荒くなった。
このままじゃ怪しまれるな。
「ほら。感じてねぇで、北条に何か言ってやれよ…」
敏感になった彩花の耳に話しかけると、今にも泣き出しそうな小さな声が漏れて来る。
「はぁ、ん…、や、やめて…」
やめて?
そんな声で言われて、俺がやめてやるはずねぇのに。
「さっさと北条に返事してやらねぇと、怪しまれるだろ?」
「くっ、ん――――」
くすぐったさを我慢しながら、彩花は必死に返事をしようとしている。
バレれば俺の身も危ないというのに、俺は更に彩花を追い詰めようとしている。
「あの、ね…。この間の風邪がぶり返したみたいで…、んぅ…っ、今、熱が出てて…」
彩花の声が微かに震えているが、体調不良を言い訳に使うには好都合ではある。
苦しんでいるという感じがよく出てる。
「え?大丈夫なのか?」
「う、うん…。でも、まー君に移したく…ないから…っ」
彩花の耳からゆっくり唇を這わせて行く。
首筋に噛みついたり、優しくキスを施したり。
「は、ん…っ、だから、今日は…、こ、このまま…っ」
「そんなの気にしねぇって!だから、ここ開けろよ!すっげぇ苦しそうな声じゃねぇか!」
北条からすれば心配だろうな。
大好きな彼女のこんな苦しそうな声を聞いてしまっては。
まぁ、本当は高熱の苦しさじゃねぇんだけど。
彩花はどこまで耐えれるか。
北条の為にどこまで頑張れるか、楽しみだな。
今回は電話越しなんかじゃなく、すぐそこに北条がいるのだから。
さっきまで鍵にかけたれていた指も、いつしか俺の肩を必死に掴んでいた。
声を我慢しようとしてるのか、精一杯の抵抗なのかはわからないが。
「おい!彩花?」
何も返さなくなった彩花を心配して、北条の声が少し荒くなった。
このままじゃ怪しまれるな。
「ほら。感じてねぇで、北条に何か言ってやれよ…」
敏感になった彩花の耳に話しかけると、今にも泣き出しそうな小さな声が漏れて来る。
「はぁ、ん…、や、やめて…」
やめて?
そんな声で言われて、俺がやめてやるはずねぇのに。
「さっさと北条に返事してやらねぇと、怪しまれるだろ?」
「くっ、ん――――」
くすぐったさを我慢しながら、彩花は必死に返事をしようとしている。
バレれば俺の身も危ないというのに、俺は更に彩花を追い詰めようとしている。
「あの、ね…。この間の風邪がぶり返したみたいで…、んぅ…っ、今、熱が出てて…」
彩花の声が微かに震えているが、体調不良を言い訳に使うには好都合ではある。
苦しんでいるという感じがよく出てる。
「え?大丈夫なのか?」
「う、うん…。でも、まー君に移したく…ないから…っ」
彩花の耳からゆっくり唇を這わせて行く。
首筋に噛みついたり、優しくキスを施したり。
「は、ん…っ、だから、今日は…、こ、このまま…っ」
「そんなの気にしねぇって!だから、ここ開けろよ!すっげぇ苦しそうな声じゃねぇか!」
北条からすれば心配だろうな。
大好きな彼女のこんな苦しそうな声を聞いてしまっては。
まぁ、本当は高熱の苦しさじゃねぇんだけど。
彩花はどこまで耐えれるか。
北条の為にどこまで頑張れるか、楽しみだな。
今回は電話越しなんかじゃなく、すぐそこに北条がいるのだから。